11-09-20 : となりの弁護士「子どもたちへ」(弁護士原 和良)

1 お父さんが若かった頃、九州の田舎から上京し、東京で一人暮らしをすることは、冒険であり夢でした。今から約30年も昔のことです。

上京してたくさんの経験をしました。楽しいことや、悲しいこと、つらいこともありました。そんな中で、お母さんと出会いあなたたちがこの世に誕生しました。

2 この30年で、世の中は誰も予想しないくらいに大きく変わりました。お父さんが、九州から東京へ出てくるよりも、もっと簡単に地球の裏側まで行くことができます。インターネットの普及は地球の裏側に住む人ともリアルタイムで会話をすることを可能にしました。

日本という国は、すばらしい国でもあり、また他の国と同様にたくさんの課題をかかえています。欧米の人も、アフリカの人も、アジアの人もみんな幸せになりたいと思いながら必死で生きています。

社会が安定していた時代は、いい学校に入り、いい会社に就職することが、いい人生を送れることだという暗黙の了解が何となくありました。しかし、学歴や偏差値が何の役にも立たないことが今では常識になっています。

人の生命や人生に優劣はありません。人に優劣をつけたがる人は心の狭い、弱い人間です。気にせず自分の夢を追いかけましょう。

3 多数の人が考えていることが正しいとは限りません。常識は、時代とともに変化します。

今まで、常識だと思われていたことを疑い、自分の中にある「どうせ自分なんてこんなもの」という心の壁を打ち破り、夢を実現する勇気を持つことが大事です。

お父さんの仕事場は、地球です。というわけで、今週はバンコクへ行ってきます。

以 上

(弁護士原 和良「となりの弁護士」「オフィス・サポートNEWS」 2011年9月号掲載)

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