毎年恒例の司法十大ニュースですが、司法関連を中心に、1月から振り返ってみることにします。
1 ルフィ連続強盗事件、フィリピンから日本へ身柄引き渡し・逮捕(2月9日)
ネット社会、匿名社会化が進む中での、新たな凶悪犯罪の手法として注目されました。
2 袴田事件再審開始決定、検察は特別抗告断念(3月)
1966年、静岡県清水市で発生した殺人事件。死刑確定事件としては戦後5件目となる再審開始が確定しました。日弁連で支援している再審事件です。
3 ススキノ頭部切断殺人事件(7月2日)
札幌市内ススキノのホテルで、頭部が切断された男性の遺体が発見され、その後、当日ホテルを一緒に利用した女性とその父親が逮捕されました。
4 GX(グリーンエネルギー・トランスフォーメーション)法成立で、原発の運転期間が40年から60年に延長。稼働停止期間は、含めず(5月31日)
脱酸素化を目指す政府与党は、(老朽化)原発の運転期間をこれまでの40年から60年への延長を認める法案を提出し、国会で可決されました。点検等のための停止期間(寝ている時間)は含まれないというものです。
人間、寝ていても老化します。この法案では、一日の3分の1、8時間は寝ている60歳の私は、40歳ということになります。
5 ビッグモーターで保険金不正請求発覚(7月)
損保会社をも巻き込んだ巨額不正詐欺事件。驕れるものは久しからず。
6 日大アメフト部員、大麻所持・覚せい剤所持疑惑、問われる大学のガバナンス(8月)
林真理子理事長が、改革に乗り出していた日大で、アメフト部の薬物不祥事が発生。その隠ぺい体質が問われ、大学のガバナンス体制が問われる事態となりました。
7 ジャニー喜多川氏の性加害問題(9月)
性被害の期間、被害者の広がりからショッキングな事件でした。知っていても知らないふりをするメディアや知っていても起用する広告業界など周囲を取り巻く組織の倫理も問われる事件です。
8 統一教会に関し、文科省が東京地裁に解散請求(10月)
安倍元首相の襲撃事件との関係でも、二世信者や被害者の救済でも今後が注目されています。
9 大谷翔平、ドジャーズに移籍。10年で総額7億ドル(約1015億円)の報酬契約
私は、こんなに要りません。
10 自民党安倍派で、パーティー券収入還流問題が波紋。自民党政治の終わりの始まりか?
岸田内閣の支持率は、既に危険水域以下に。多くの国民は、自民党に代わる政治を求めているのに、野党は何をやっている。
さて、来年はどんな年になるのでしょうか?明るいニュースであふれる年にしたいものです。