13-11-30 : となりの弁護士「幸運とチャンス」(弁護士原 和良)

1 どうやったら、人は幸福に生きることができるか。人類の永遠のテーマである。これは、知性を与えられた人類が、イエス・キリスト生誕前からのテーマであり、未だに解決されていない課題である。

2 人間は、人との出会い、チャンスとの出会いを通じて人生を生きている。それは、一方では、自力ではいかんともしがたい偶然の出来事であり、定めのような面もある。特に、自分が誰の子として生まれるか、男として生まれるか女として生まれるか、世界のどこで歴史のどの瞬間で生まれるか、たまたま入った学校で、たまたま入社した会社でたまため住んだ街で、誰と出会うか。

出会いが人間関係を形作り、出会った人との間で喜怒哀楽のドラマが展開される。

3 しかし、他方で、出会いは偶然でありつつも必然の側面もあり、出会いを大事にする人、ご縁を大事にする人は、概して人生が楽しそうである。

  大きな夢や志を抱いてコツコツと努力していると、その人には同じように大きな夢や志を持った人との出会いが必ず訪れる。不思議なもので、類は友を呼ぶのである。それは、本物の夢や志を持っている人には、不思議と人の見分けがつくのであり、自然と距離が接近する。それがいつなのかは誰にもわからないし、予想はできない。どんなに努力しても、人に恵まれない長いトンネルにいるような気分になることもある。

しかし、偶然に任せるのではなく、うちからわき出る自分の魂の声を信じて能動的に機会を待つことが、本当の意味で「生きる」とうことなのであろう。

Lucky is preparation meeting with opportunity.(Oprah Winfrey 俳優兼司会業。最も裕福なアフリカ系アメリカ人と評される http://www.achievement.org/autodoc/page/win0bio-1 )

(幸運とは、準備していることがチャンスに巡り会うことである。オプラ・ウィンフリー)

準備がなくては、チャンスに巡り会うことはない。「不満」「不平」を他人のせいにしているばかりでは、いつまでも幸運は来ない。

以 上

(弁護士原 和良「となりの弁護士」「オフィス・サポートNEWS」 2013年11月号掲載)

Menu